平城跡・旧城跡遺跡(たいらじょうあと・きゅうじょうせきいせき)
所在地:いわき市平字旧城跡地内
調査月:8月
時 代:幕末〜近代
調査種別:試掘・確認調査
3号トレンチから検出された溝跡は、建物などの施設に伴う溝跡、土坑・攪乱は「ゴミ穴」と推測され、出土遺物から幕末から近代の時期と推測されます。
4号トレンチから検出された土坑も、幕末から近代以降の可能性があります。
なお、3・4号トレンチの地山直上で確認された焼土ブロックを含む焼土面の時期、範囲等の詳細は、現時点では不明です。
専称寺境域(せんしょうじきょういき)
所在地:いわき市平山崎字山岸・梅福山地内
調査月:7月
時 代:近代以降
調査種別:試掘・確認調査
2・3号トレンチから盛土・整地層を検出しました。平成25・30年度の調査で確認している江戸時代の寛文年間の盛土・整地層の可能性が高いと考えられます。2号トレンチでは近代の土坑1基、3号トレンチでは時期不明のピット1個を検出しました。
大谷遺跡(おおやいせき)
所在地:いわき市平中平窪字大谷地内
調査月:6月〜7月
時 代:近代以降
調査種別:試掘・確認調査
2〜5号トレンチにおいて、表土直下から掘り込まれている溝跡を検出しました。いずれからも出土遺物は確認できませんでした。
検出状況から近代以降に機能した溝跡と推測されます。
梅ノ作瓦窯跡群(うめのさくかわらかまあとぐん)
所在地:いわき市小川町下小川字梅ノ作地内
調査月:5月
時 代:奈良・平安時代
調査種別:試掘・確認調査
予備調査範囲の北東側から南東側を重点的に検土杖で調査を行ったが成果はなく、遺物の採取もありませんでした。加えて窯跡推定範囲についても検土杖で調査を行い、去年よりも詳細な範囲が特定できました。窯跡推定範囲内からは須恵器と窯体が採取されました。
他、奈良時代の軒丸瓦と布目痕のある瓦片が採取されました。
燈籠原遺跡(とうろうはらいせき)
所在地:いわき市小名浜字富岡向
調査月:4月〜5月
時 代:不明
調査種別:試掘・確認調査
地表面下1.2〜1.6mまで厚く盛土が施されています。検出面である地山までは地表面下1.4〜2.4mを測りました。
遺構は、1号トレンチから溝跡1条、ピット2個、2号トレンチから溝跡1条、6号トレンチから溝跡2条を検出しました。いずれも遺物は伴わず、詳細な時期・性格は不明です。遺物は1号トレンチから陶器片が1点出土しました。