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関根遺跡(せきねいせき)

所在地:いわき市勿来町酒井関根原地内
調査月:11月
時 代:縄文時代・奈良時代・平安時代
調査種別:試掘・確認調査
宅地造成工事の事前調査で、4本の試掘トレンチを設定し、調査を行いました。1号トレンチで縄文時代の土坑、3号トレンチで奈良〜平安時代の竪穴建物跡と土坑が確認されました。遺物は、縄文土器・土師器・須恵器などが見つかりました。

平城跡(たいらじょうあと)

所在地:いわき市平字旧城跡地内
調査月:10月
時 代:古代・近世・近代
調査種別:試掘・確認調査
中心市街地活性化広場公園整備事業の事前調査で、6本の試掘トレンチを設定し、調査を行いました。明確な遺構は見つけられませんでしたが、櫓の基礎の可能性が考えられる盛土を確認しました。

好間上野原遺跡(よしまうえのはらいせき)

所在地:いわき市好間町上好間字上野原地内
調査月:10月
時 代:不明
調査種別:試掘・確認調査
工場建設の事前調査で、2本の試掘トレンチを設定し、調査を行いました。2号トレンチで、土坑を発見しましたが出土遺物がなく時期はわかりませんでした。

北ノ作遺跡(きたのさくいせき)

所在地:いわき市勿来町関田北作地内
調査月:9月
時 代:弥生時代・古代・近世
調査種別:試掘・確認調査
6号国道バイパス建設工事の事前調査で、4本の試掘トレンチを設定し、調査を行いました。すべてのトレンチで古代頃の水田を確認しました。出土遺物・土層の堆積状況から、弥生時代まで遡る可能性も想定されます。

伊吾内遺跡(いごうちいせき)

所在地:いわき市小川町上平地内
調査月:8月
時 代:縄文時代
調査種別:試掘・確認調査
清水・空木田線道路改良工事の事前調査で、4本の試掘トレンチを設定し、調査を行いました。溝跡1条とピット6個を検出しました。また、地山が段丘状に落ち込む部分を見つけたので、調査地点周辺は古い川が流れていたと考えられます。遺物は縄文時代後期の土器が見つかりました。

忠教寺遺跡(ちゅうきょうじいせき)

所在地:いわき市平四ツ波字石森地内
調査月:8月
時 代:古代〜近代
調査種別:試掘・確認調査
個人住宅建築の事前調査で、3本の試掘トレンチを設定し、調査を行いました。遺構は見つかりませんでしたが、遺物は古代の平瓦や16世紀の陶器、近世の陶磁器などが見つかりました。

砂畑遺跡(すなはたいせき)

所在地:いわき市平菅波字新屋敷地内
調査月:7月
時 代:縄文時代〜平安時代・近世
調査種別:試掘・確認調査
新屋敷・南作線道路舗装事業の事前調査で、4本のトレンチを設定し、調査を行いました。1〜3号トレンチから弥生時代、奈良時代、近世の土坑・ピットなどの遺構と弥生土器・土師器・須恵器・陶磁器などの遺物が見つかりました。
4号トレンチでは低湿地面を確認しました。出土した遺物から奈良〜平安時代頃と考えられます。

山ノ坊遺跡(やまのぼういせき)

所在地:いわき市好間町北好間字山ノ坊地内
調査月:6月
時 代:奈良・平安時代
調査種別:試掘・確認調査
送電線設備工事の事前調査で、2本のトレンチを設定し、調査を行いました。1号トレンチで10個のピットが見つかりました。土師器が出土しており、奈良・平安時代のものと考えられます。今回の調査範囲だけでは、建物などの柱跡かどうかは、分かりませんでした。
2号トレンチでは旧地形の落ち込みを確認しました。遺構や遺物は見つかりませんでした。

藤原古館遺跡(ふじわらこだていせき)

所在地:いわき市常磐藤原町沢田地内
調査月:5月〜6月
時 代:現代
調査種別:試掘・確認調査
工事用道路建設の事前調査で、4本のトレンチを設定し、調査を行いましたが、遺構は見つかりませんでした。遺物は現代の陶磁器のみが見つかりました。

内郷高坂条里跡(うちごうたかさかじょうりあと)

所在地:いわき市内郷高坂町四方木田地内
調査月:5月
時 代:不明
調査種別:試掘・確認調査
保育園舎新設工事の事前調査で、3本のトレンチを設定し、調査を行ったところ、現地表面から約2m下まで整地層であることが分かりました。この整地層は、近年まで利用されていた駐車場のもの、平成初期の線路撤去後のもの、昭和40年頃に行われた線路敷設時によるものの3時期に分けられます。
条里に関連する遺構や遺物は発見されませんでした。

平城跡(たいらじょうあと)

所在地:いわき市平並木の杜
調査月:5月
時 代:江戸〜明治
調査種別:試掘・確認調査
いわき駅並木通り地区市街地再開発事業における道路部分の事前調査で、長さ6.3m、幅4mの区画トレンチを設定して調査を行いました。
地表面から2mほどの深さで溝跡1条とピット2基が見つかりました。溝跡からは、「かわらけ」とよばれる素焼きの器が出土しており、その年代から江戸時代のものと考えられます。土層の堆積状況から、溝跡が見つかった面より上では数度の整地が行われたことが推定されます。

好間条里跡(よしまじょうりあと)

所在地:いわき市好間町下好間字沼田地内
調査月:4月
時 代:不明
調査種別:試掘・確認調査
集合住宅建築の事前調査で、長さ5m、幅3mのトレンチを設定して調査を行いました。
土層の観察から、畔状の高まりをもつ土層が2層確認され、調査地周辺は昔から水田として利用されていたことが分かりました。遺物が出土しなかったため、確認した水田跡の時期は不明です。また、洪水によって堆積したと考えられる砂の層も確認できました。